靴の中敷きとして入れるインソールは、靴擦れ防止や疲労軽減、スポーツ用など色々な種類が存在しています。
目的に応じたインソール選びが必要ですが、自分に合ったものでないと日常生活で疲れやすかったり、足の痛みに繋がったりするケースも出てきます。
そこでこの記事では、インソールを入れる目的や調整方法、選び方をおもに解説しています。
オーダーメイドインソールのメリットも載せていますので、インソール選びの参考にして頂けたら幸いです。
1.インソールを入れる目的
インソールを入れる主な目的としては、疲労の軽減・足部や膝の痛み防止です。
足部は全身の中で唯一地面に直接触れている部分。
電車やバス内で立って通勤したり、日常生活の中で歩いたりするだけでも足部への負担が溜まっていきます。
足部のアーチが崩れると疲れやすいだけでなく、土踏まず周辺の筋肉が痛くなる「足底筋膜炎」が起こりやすくなります。
また、つま先が尖っているハイヒールやパンプスも足部に負担が掛かりやすく、足の親指周辺がくの字に曲がって痛む「外反母趾」の原因にも。
インソールを入れると膝や足部の痛みが軽減されたり、日常生活がもっと楽に過ごせたりするので、自分に合ったインソール選びが大切です。
2.インソールの調整方法
インソールを調整する時のポイントは、靴のサイズよりもやや大きいインソールを用意すること。
インソール調整手順
- 1.靴に入っているインソールを取り出す
- 2.新しいインソールに合わせる
- 3.ボールペンやマーカーで目印のラインを引く
- 4.ラインに合わせて少しずつカットする
- 5.カットしたインソールを靴に入れて履き心地を確認する
小さいインソールを購入してしまうと、靴の中に入れた時に足部のバランスが崩れやすいからです。
ハサミで簡単に切れますので、少しずつ調整していきましょう。
3.足に負担を掛けないインソールの選び方
- 1.クッション性が高いもの
- 2.厚みがしっかりあるもの
- 3.グリップがあり靴ずれしにくいもの
- 4.蒸れにくい素材で作られているもの
足への負担を減らすインソールですが、選び方のコツは4つです。
素材によって用途が異なってきますので、それぞれ解説していきます。
3-1.クッション性が高いもの
インソール選びにおいてクッション性の高さは重要です。
クッション性が高いインソールは、土踏まずをサポートして足部全体の負荷を分散してくれるからです。
ポリウレタン素材やソフト素材で作られたインソールは、クッション性以外のメリットもあります。
ポリウレタン素材は軽量で耐久性に優れているのが特徴。
ジョギングやゴルフなど、アクティブにスポーツを楽しむ機会が多い方に向いています。
ソフト素材はその名の通り、ふかふかした質感を持っています。
普段履いているスニーカーに入れて使用すると良いでしょう。
3-2.厚みがしっかりあるもの
インソールの厚みが足りていないと、足の裏側に存在してアーチを作っている足底筋膜に疲労が溜まって「足底筋膜炎」が起こりやすくなります。
厚みのあるインソールを選ぶことで、かかとが安定するので不快感の軽減や動きやすさに繋がります。
さらに、厚みのあるインソールは、靴が大きい場合でも調整がしやすいというメリットも得られますので、自分の足の形に合わせて調整していきましょう。
3-3.グリップがあり靴擦れしにくいもの
インソールのグリップが効いていない状態だと、靴の中で動いてしまうため靴擦れの原因に。
柔らかくて安定感があり、滑り止め加工が施されているインソールを選びましょう。
ポリエステル素材のインソールは、サイズ調整が簡単でグリップ力も高いので、靴擦れが気になる方は使用を検討してみて下さい。
3-4.蒸れにくい素材で作られているもの
- ポリエステル素材
- コルク素材
- 牛革素材
ポリエステル素材は網目のようなメッシュ構造が特徴で、通気性や放熱性に優れています。
靴の中が蒸れにくいので、長時間スポーツを実施する場合や、汗をかきやすい夏場に向いているインソールです。
コルク素材で出来たインソールは足裏に馴染みやすいだけでなく、汗をかいた時にもべたつきにくいという特徴を持っています。
牛革素材のインソールは吸水性に優れ、足の形にフィットしやすいのが売り。
革靴やパンプスを履いて仕事をしているビジネスマンやOLの方に向いています。
4.オーダーメイドのインソールで得られるメリット3つ
- 1.日常生活が楽に過ごせる
- 2.足部や膝の痛みを軽減する
- 3.骨格や足部のアーチをサポートする
オーダーメイドのインソールは足の形に合わせて作られますので、一人ひとりの悩みに寄り添そうことが可能です。
日常生活を楽しく元気に過ごすための土台になる、オーダーメイドインソールのメリットをより掘り下げます。
4-1.日常生活が楽に過ごせる
骨格や筋肉の付き方は人それぞれです。
オーダーメイドのインソールなら、生活習慣や活動量を加味したうえで、適切なクッション性や厚さのあるインソールが提供出来ます。
ご自分に合っているインソールを使用すると、足部のアーチが高い状態を保てるので、長時間動く場合や立ちっぱなしでも疲労しにくくなります。
靴の中に敷くだけなのでお手軽ですし、忙しくて整骨院や病院などに行けない場合にもおすすめです。
4-2.足部や膝の痛みを軽減する
生活習慣やクセによる蓄積で足部が歪んでしまうと、偏平足やねんざ、X脚やO脚などの足のトラブルが発生しやすくなります。
偏平足は土踏まずが潰れて足部が回内(いわゆるX脚)になりやすいため、膝の内側に負荷が掛かって痛みが出やすいです。
それとは対照に、足部が回外(いわゆるO脚)の場合はねんざを起こしやすく、膝の外側が張りやすい状態に。
オーダーメイドなら、一人ひとりの症状にマッチしたインソールを制作可能で、ケガの予防や痛みによるストレス軽減にも効果的です。
4-3.骨格や足部のアーチをサポートする
オーダーメイドのインソールは、骨格や足部のアーチをサポートする意味でも大切です。
歩行時や階段昇降時に足部に掛かる衝撃を和らげたり、特定の部位に負荷が集中したりすると起きやすい「外反母趾」や「内反母趾」の予防にも効果が期待出来ます。
仕事上どうしても立ちっぱなしで作業を行う機会が多い方、外回りでの営業職の方におすすめです。
さらに、オーダーメイドのインソールは、本来の骨格バランスである「ニュートラルポジション」をサポートする役割も果たします。
「ニュートラルポジション」とは、耳たぶ・肩・骨盤・足くるぶしが一直線になっている状態のこと。
筋肉や骨への負担が減って動きやすいだけでなく、姿勢がスッと良くなります。
実年齢よりも若く見えて一挙両得です。
5.まとめ
- インソールは疲労軽減・足部や膝の痛み防止に効果的
- やや大きめのインソールを選んで少しずつ切って調整する
- インソールはクッション性・厚み・グリップ力・蒸れにくさを基準に選ぶ
- オーダーメイドのインソールは姿勢のサポートや負荷の軽減をしてくれる
インソールといっても、メッシュ構造のタイプや柔らかいタイプなど多数存在していますので、目的に合わせたインソール選びがポイントです。
骨格や体形などを考慮して作られるオーダーメイドのインソールを活用すれば、ライフスタイルをより快適に過ごせるようになりますので、この機会に試してみませんか?
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