O脚の人の中には、「生まれたときからO脚だからいまさら手の施しようが仕方がない」と諦めている人も少なくありません。ところが、タイプによっては治るO脚も存在します。本記事では、O脚を放置しないほうが良い理由とおすすめの治し方をご紹介します。
目次
1.O脚のデメリットとセルフチェックの仕方
外国に比べると日本はO脚の人が多いといわれていますが、そもそもO脚とはどのような状態を指すのでしょうか?
1-1.O脚とは?
一般的に知られているO脚とは、つま先とかかとを揃えて立ったとき、膝が外側に向いているため左右の膝がくっつかない状態のことです。O脚の中にはほかにも、膝とつま先が内側にねじれているタイプ(内股O脚)や膝が正面を向いているタイプなどもあります。
1-2.O脚を放置すると危険?
O脚は、足が曲がって見えたり短く見えたりするのがデメリットです。さらに、O脚を放置すると内腿に脂肪がつきやすくなり、お尻が横に広がるため下半身太りに繋がる場合があります。また外見的なデメリット以外にも、O脚を放置することで外反母趾や足・股の関節に痛みが生じるようになったり、変形性股関節症や変形性膝関節症を発症したりするリスクが高まります。
1-3.O脚のセルフチェック方法
内くるぶしをつけて立ち、膝の隙間に指が3本以上入るのであればO脚だといわれています。また、膝頭が内側を向いている、内くるぶしがくっつかない場合にはO脚を疑いましょう。さらに、リラックスした状態でまっすぐ立ったときに腕や手首が腰に触れてしまう、左右の足の長さが5mm以上違うのであれば、O脚の可能性があります。太ももやふくらはぎが太すぎてO脚に見えることがありますが、この場合はセルフチェックが難しいため、ふさわしい医療機関や施設の受診をおすすめします。
2.O脚になる主な原因は?
O脚には治るタイプと治らないタイプがありますから、自分がどのタイプなのかを知ることは大切です。ここでは、O脚になる主な原因をご紹介します。
2-1.運動不足
運動不足ゆえに足の内側の筋肉(内ももにある内転筋)が鍛えられず、足を閉じる力が弱まって膝が外側を向いてしまい、O脚になる人が増えているようです。デスクワークや車移動など、生活の中で座っている時間が多い人はO脚になりやすいと考えられています。
2-2.姿勢の悪さ・骨盤のゆがみ
猫背や巻き肩など、普段から姿勢が悪い人は骨盤がゆがんでO脚になりやすいようです。また、どちらかの足に体重をかけて立つことがクセになっていたり、座るときに足を組むクセがあったりすると、骨盤がゆがむためO脚になるといわれています。関節のゆがみからくるO脚は治りませんが、姿勢の悪さや骨盤のゆがみが原因のO脚は治療が可能です。
2-3.間違った歩き方
姿勢が悪く、膝を曲げたまま歩く人もいるのではないでしょうか。このような間違った歩き方が習慣化していると、膝が外側を向いてしまいO脚になります。女性の場合、ヒールが高過ぎる靴を履いて歩くと、つま先に負担が掛かって足の外側に力が働くためO脚になりやすいようです。
2-4.ビタミンD不足
生理的O脚と呼ばれる赤ちゃんの時期のO脚は、ビタミンD不足が関係していると考えられています。生理的O脚は、日光浴や食事からビタミンDを補うことで2歳頃には治るのが普通ですが、O脚が治らない場合には「くる病」や「ブラント病」の恐れがあるので注意が必要です。
3.O脚のおすすめの治し方①「ストレッチ」
O脚の治し方として、自宅で手軽にできるストレッチはおすすめです。筋肉を鍛え、骨盤のゆがみを改善するストレッチはO脚に効きますが、効果を実感するためにも定期的に行うようにしましょう。
3-1.内転筋を鍛えるストレッチ
まずあぐらをかいて座り、両足の裏を合わせます。あぐらをかいた状態のまま左右の膝をそれぞれ手で押しながら、30~60秒の間膝を上下に動かします。膝を押すときに力を入れ過ぎると筋肉を傷めてしまうため、無理矢理押し返すのではなく、力を加減しながらストレッチを行うようにしましょう。横向きに寝て脚を組むように上側の脚を体の前に出し、下側の脚を垂直に上げて、空中で脚を30回ほど上げ下げします。
3-2.骨盤のゆがみに効くストレッチ
両手を伸ばして仰向けに寝転がり、両方の膝を立てた状態にします。上体を動かさないように気をつけながら、両膝同時に右側に倒したり左側に倒したりする動作を繰り返します。このストレッチは股関節の筋肉に刺激を与えて、骨盤のゆがみを戻す効果が期待できます。
4.O脚のおすすめの治し方②「歩き方矯正」
O脚の治し方をお探しなら、歩き方矯正を取り入れてみてはいかがでしょうか。自分ではちゃんと出来ていると思っても、正しく歩くのは意外と難しいものです。歩き方を見直せば悪い姿勢を正すことができますから、O脚の改善に役立ちます。
4-1.O 脚を改善する正しい歩き方とは?
膝を曲げて歩く以外にも、つま先立ち歩きや内股歩き、ガニ股歩きをしている人はO脚になりやすいといわれています。また、猫背を正そうと胸を前に反らして歩くのも、腰や背中の筋肉に余計な負担を掛けてしまい、O脚を促進する可能性があります。
足の裏全体で着地し、つま先で地面を蹴るようにして歩くのが正しい歩き方です。簡単そうですが、普段から間違った歩き方をしている場合、意識しないと正しく歩けない人も少なくありません。
4-2.正しく歩くコツは大股で早歩き
ダラダラ歩いたり、ちょこちょこと狭い歩幅で歩いたりすると、膝が曲がったままになり正しい歩き方ができません。正しく歩くためにも、できるだけ大股で早く歩くことを意識しましょう。つま先で地面を蹴りだすときには、足の外側に力が入ってしまわないように足の親指と人差し指、中指を使うイメージで歩くようおすすめします。
5.O脚のおすすめの治し方③「インソール」
O脚を治したいと思うなら、インソールを活用してみましょう。なぜインソールがO脚の改善に効果的なのか、その理由をご紹介します。
5-1.インソールがO脚改善に良い理由
インソールは靴の履き心地を良くするだけではなく、歩き方の改善にも役立ちます。正しい歩き方が身に付いていない場合でも、インソールを活用することで、しっかりと足の裏全体を使った歩き方ができるようになります。すると、これまで膝や下半身に掛かっていた筋肉の負荷が軽減され、O脚を治すことが可能です。
5-2.O脚改善に良いインソールの選び方
色々なタイプのインソールがありますが、どんなインソールでもO脚に良い訳ではありません。O脚を治したいのであれば、最適なインソールを選ぶ必要があります。O脚を治す目的でインソールを選ぶのであれば、足裏のアーチをサポートするタイプのもの、かかと部分のクッション性が高いタイプのものがおすすめです。足裏のアーチをサポートする機能を備えたインソールやかかと部分のクッション性が高いインソールは、正しい歩き方をする助けになります。
6.【まとめ】O脚を治してスラリとした足に!
O脚には治るタイプと治らないタイプがありますから、まずは自分の足の状態を見極めることが大切です。見た目があまり気にならないO脚でも、放置すると悪化して足の変形や痛みに繋がる可能性があります。O脚を治すためにストレッチやインソールなどの改善策を講じれば、スラリとした足を手に入れることができるほか、足に辛い痛みが生じるのを防ぐことができるでしょう。
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