姿勢の悪さは自分ではなかなか気づきにくいものです。誰かに指摘されて初めて、自分の姿勢を意識することがあるかもしれません。
ところが、中には姿勢の悪さを周囲の人に指摘されても、姿勢矯正の必要性を感じない人もいるようです。なぜ姿勢矯正は大切なのでしょうか?
本記事では、その理由とセルフチェック方法、おすすめの姿勢矯正方法をご紹介します。
目次
1.姿勢矯正が大切な理由は?
姿勢の悪さは、わたしたちにどのような影響を与えるのでしょうか?どうして姿勢矯正が必要なのかについて、下記の理由が挙げられます。
1-1.慢性的な腰痛や肩こりを引き起こす
ストレスや内臓疾患から生じることもありますが、一般的に筋肉が緊張している状態が続くと血行不良を起こし、肩こりや腰痛を引き起こします。
「姿勢が悪い=全身のバランスが崩れている状態」ですから、体の均衡を取ろうと肩や腰の筋肉に力が入ると、肩こりや腰痛の原因となるようです。放置すると症状が悪化し、頭痛や不眠に繋がりますから、姿勢矯正を行う必要があります。
1-2.疲れやすくなる
疲労を生む原因はたくさんがありますが、姿勢の悪さもその一因です。
全身の筋肉がまんべんなく使われれば、それぞれに掛かる負担はそれほど多くはありません。ところが、姿勢が悪いと、一部の筋肉ばかりに負担が掛かってしまい疲れやすくなります。姿勢矯正をして筋肉に掛かる負担を分散できれば、疲れも軽減できる可能性があります。
1-3.老けて見える
頭が前に出て背中が丸くなる猫背の姿勢は、年齢を問わず老けた印象を与えます。
一方、正しい姿勢は若々しく、溌溂とした印象を周囲に与えるものです。いつまでも若々しさを保ちたいのであれば、姿勢矯正を行うようにしましょう。
1-4.太りやすくなる
前屈みになると、肩が前のほうへ出て肩甲骨が開きます。猫背の姿勢で肩甲骨が開いた状態のままでいるとお腹にある筋肉が緩んでしまい、脂肪が付きやすくなります。
また、姿勢が悪いと血行不良に陥りますが、全身の血の巡りが滞ると新陳代謝にも影響し、太りやすい体質になるようです。
ダイエットをしても思ったような効果が現れないのであれば、姿勢矯正にトライしてみると良いかもしれません。
2.姿勢矯正が必要かどうかセルフチェックする方法
周囲の人に指摘されるまで、自分の姿勢の良し悪しに気づかない人も少なくありません。姿勢矯正をすべきかどうかわからない場合には、セルフチェックしてみましょう。
2-1.こんな症状があれば姿勢矯正を考えて!
首こりや肩こり、腰痛がひどい、疲労や便秘に悩まされているのであれば、姿勢矯正を検討する必要があるかもしれません。ほかにも姿勢の悪さは、自律神経の乱れや免疫力の低下、関節痛や消化不良などをもたらすともいわれています。もちろんこれらの症状には、別の原因が潜んでいることもありますから、医療機関を受診することも大切です。
2-2.簡単なセルフチェックの仕方
自然な状態で全身鏡の前に横向きに立ち、頭が肩よりも前方に出ていたら姿勢が悪いと考えて良いでしょう。
また、かかとを壁につけて立ち、足を肩幅ほど開きます。
そのときに背中やおしり、頭が壁に付かない人は猫背や反り腰になっている可能性があるので、姿勢矯正を検討すべきかもしれません。
3.なぜ姿勢矯正は難しい?
姿勢矯正のためにトレーニングをしたり、整骨院に通ったりする人もいるのではないでしょうか。
ところが、姿勢矯正はそう簡単にはできないといわれています。
その理由についてご紹介します。
3-1.筋トレだけでは良い姿勢は保てない
一般的に、筋トレをして筋肉を鍛えることは、姿勢矯正に役立つとみなされています。
悪い姿勢が習慣化すると、使われない背中やお腹の筋肉は衰えていきますが、筋トレをすることで正しい姿勢を保つために必要な筋力をつけることが可能です。
しかし、慣れない筋トレで逆に体を痛めてしまったり、柔軟ではない状態で筋トレをしてバランス悪く筋肉がついたりすると、良い姿勢を維持するのが難しくなります。
そのため、姿勢矯正のために筋トレを行うだけでは不十分だといえるでしょう。
3-2.長期的に取り組まなければ効果はでない
筋トレや整骨院への通院を数ヵ月間継続しただけでは、姿勢矯正をことはできません。
最初は効果があるかもしれませんが、筋トレや通院を止めると、再び悪い姿勢に逆戻りする恐れがあります。
姿勢矯正は根気よく長期的に取り組む必要があるため、難しいといえるのです。
4.姿勢矯正したいならインソールを使用しよう
足と姿勢は密接に関係しているため、足元の状態を見直すことが姿勢矯正へのカギだといえるでしょう。
4-1.姿勢が悪い原因は足元にある?
合わない靴を履いているせいで、姿勢を悪くするケースが多いようです。
足の形はみんなそれぞれに異なりますが、既製品の靴を無理して履くと足に痛みを感じるようになります。
痛む足を庇おうとして、膝や腰など体の他の部位に負担が掛かるようになると、体のバランスが崩れて正しい姿勢が保てなくなります。
そのほかにも、足を組む、長時間デスクワークをする、長い時間スマホを触るなど、姿勢が悪くなる原因はさまざまです。
4-2.足と姿勢の密接な関係
足は体を支える要ですから、足になんらかの痛みや障害を抱えていると、姿勢を正しく維持することが難しくなります。
とくに足裏の状態が悪いと、姿勢悪化に繋がりやすいと考えられており、足裏を労わることがなによりも大切です。
悪い姿勢も含め、体に悪影響をおよぼす足裏の状態として、偏平足やハイアーチ、浮き指や外反母趾などが挙げられます。
4-3.インソールを活用すべき理由
足の健康を願うなら、積極的にインソールを活用しましょう。インソールは歩行を補助し、疲労や痛みを軽減するのに役立ちます。
既製品の靴にインソールを入れることで、しっかりと足を踏ん張れるようになるため体のバランスが整い、正しい姿勢を維持しやすくなります。
また、姿勢矯正は一朝一夕でできるものではありません。
筋トレや整骨院への通院を続けるのは難しくても、インソールならいつも履いている靴に入れるだけで姿勢矯正をサポートすることが可能です。
5.【まとめ】根気よく姿勢矯正に取り組もう
すぐに影響がでることはないかもしれませんが、悪い姿勢を放置すると、いずれ体に不調をきたすようになります。
こりや痛みからの解放、疲労軽減、若々しい外見維持など、姿勢矯正から得られるメリットは計り知れません。
徐々に悪くなった姿勢を元に戻すのは、簡単なことではありませんが、インソール等を活用して根気よく姿勢矯正に取り組みましょう。
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